教養の書
著者 戸田山和久
教養とは何か。一言でいうのは難しいです。私の考える教養は、知識と知識が結びついて新たな視点を発見できるものだと考えています。そして新しい知識や表現を学ぶことは、人生を豊かにします。この本を読むことで、教養の身につけ方、教養の使い方が明確になるでしょう。
- 読書する時は闊達さを持つ
- 語彙力を上げるために単語帳をつくる
- 文章を書く時はつなぎの言葉を意識して相手の目的を果たすことを考える
何のために読書をするのか。理由は人それぞれですが、私は単純に面白いから読書をします。新たな知識や考え方を学び自己成長することが大好きなのです。
ただ影響を受けすぎてしまうこともあります。現状ではできないことも、本の影響を受けて行動し失敗することがよくあります。
そういう時は「闊達さ」が大事です。著者は闊達さについて以下のように述べています。
自分は他者に少々影響されても大丈夫、それは他者に服従することではない、という闊達さが必要だ。
引用元 著書(一部)
つまり本の内容をすべて吸収する必要はなく、自分が納得した部分だけ取り入れる。これで充分ということです、教養を身につけるには、やはり読書は欠かせないと私は思います。
語彙力を高めるには、手作り単語帳を作ると良いです。英語の勉強をする時に使った単語帳と意味は同じです。ただ英語の単語帳は本屋で売っていますが、教養の単語帳は自分で作ります。
日本に住んでいれば勝手に語彙力が身につくと思っていたらそれは間違いでしょう。私がやっていることは、わからない言葉が出てきたら、すぐメモして後から調べて単語帳に書く。これを習慣化すると使える言葉が圧倒的に増えていきます。
手作り単語帳について著者は以下のように述べています。
手作り単語帳はいいよ。自分が実際に出会って、これは覚えておこうと思った表現なので、使われる文脈がわかっている。気になってピックアップした表現なので、印象が鮮明だ。
引用元 著書
知らない言葉をすべて覚えようとする必要はありません。自分にとって必要な語彙を覚えて使えればよいのです。
文章を書く上で重要なことは、「相手目線」と「接続詞」です。
文章を読む相手には何かしら目的があります。自分だけが読めればよいという考えではいけません。相手の立場に立って書くことが良い文章ということができます。
では良い文章に必要なことは何か。それは接続詞です。
接続詞が正しくないとおかしな文章になってしまいます。著書には11の接続詞が紹介され、それぞれ使い方や意味などが書かれています。文章を書き終えたら、接続詞に注目して一度読んでみると良いでしょう。
この本を読んで、私は改めて知らないことが多いと実感しました。もっと新しい世界を知りたい。そう思うようになりました。誰だって知っていることよりも知らないことの方が圧倒的に多いです。
だからこそ、教養を身につけて周りの人と差をつけてみませんか。