読書という荒野
著者 見城 徹
この本は、幻冬舎社長である見城徹さんが「読書」を通じて切り開いて来た壮絶な人生が書かれています。ここまでストイックな方は個人的に見たことありません。
著者は、自己検証・自己嫌悪・自己否定の3つがなければ人は成長しないと述べています。夏目漱石の「こころ」が生きるとは何かを考えるきっかけになったそうです。自分も読んだことありますが、面白かったのを今でも覚えています。
この本の中には、著者が影響を受けた人物とのエピソードが数多く書かれています。石原慎太郎、林真理子、東野圭吾、村上春樹などです。凄い方たちですよね。
ボクシングのモハメド・アリは、もともと臆病な性格だったそうです。だからその分、圧倒的なトレーニングをしました。そしてその性格を打ち消すために、常に前向きな言葉を使っていました。その結果、誰もが知るモハメド・アリが誕生したのです。不安や臆病をマイナスではなくプラスに変換して、圧倒的努力をするアリの姿は自分にも参考になりました。
著者も作家の五木寛之に対して、「すべての作品を読み、感想の手紙を出す」という圧倒的努力で仕事を獲得しています。
著者と有名作家とのエピソード、著者自身の人生・言葉など「見城徹とは」が書かれているような一冊です。